キモノ警察?

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今年はあっという間に盆休みも終わり、コロナと酷暑で我々高齢者はこれと言ってどこに行くこともなく日が過ぎて行きました。

ある意味暇なものだからネットでキモノのことについての投稿を色々見てみると、私には理解できないものがあります。というか時代が変わって解釈が変化したのかなと思ってしまいます。
いくつもあるのですが、最近浴衣に襦袢を着たり、帯締め、帯揚げまでしてある写真が多いのですが、もう当たり前のようになっていて、浴衣が夏のキモノとして本来の用途とは別に認知されているのでしょうし、多くの人に知識や認識が広まれば、それが常識となっていくでしょう。

また過日色無地に紬の衿はどうでしょうかというわが常識ではひっくり返りそうなことが投稿されていて、その方は色無地を何枚も持っているけれど全部紋が入っていないそうです。
従来の常識では色無地はセミフォーマルだから、紋を一つ入れておけば祝いの席に着て行けるという事ですから、私は色々その時に紋の話などもさせて頂いて、あまり紋が目立つのは嫌だとおっしゃるときは、陰紋で、共色の刺繍紋などを入れたりします。
それはあくまで祝いの席には少しは改まった姿で行こう。それが日本では紋服という形で残っているのです。
それをそもそもなぜ紋を入れなければならないのかなどと開き直られると、先人の残してきた伝統文化の否定ですし、どうぞお好きにというしかありません。
しかしそもそもこんなことになるのは売り手の問題で、売る側に知識や常識が無いから何でもありの世界になって行きます。
こうしたことを糺そうと注意をするとキモノ警察なることばで噛みついてくる人もいますので、私は近頃は達観して最近のキモノへのみなさんの考えをみているだけにとどめています。
先ほどの色無地の衿のことでも何の違和感なく受け入れる人も少なくないですし、逆に従来からの常識でものをいう人が控えている気配があります。


私は何度も従来から言ってますが、どの国の衣装にも晴れと褻があって、それを時と場所で変えていきます。それがその国の常識です。だから特に晴れの席でのキモノの着姿をそれなりにしていれば褻の席での衣装に口ははさみません。

ただ近年売り手がそうしたメリハリを知らないせいかごっちゃになっていることは否めません。
この間の将棋の大きな1戦での姿でも、昔は黒門付きで指したものですが、この間の姿はお洒落着でしたし、袴はどうやら袷用のようでした。

私なら違うものを薦めるなと思ったものですが、これなども晴れと褻が混在している例です。
メディアも知識がないから何も言えません。結局売り手がどんな時にどんな姿で行くのがが応しいかという知識がないのか、経験不足なのかわかりませんが、せめて夏用の絽袴を付けてもらいたかったですね(そうだったとしたら謝っておきます)。

売り手が着ないで売ることばかりになっていると、何でも売ればいいという事になり、お客様に恥をかかせることにもなりかねませんこと。

プロがプロらしくあれとつくづく思うこの頃です。

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