文化のパトロン

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キモノは日本固有の文化であることはだれしも異存のないところです。

しかしコロナ騒ぎ以前にすでに全体の生産数量がインクジェットでの生産も含めて、最盛期、昭和46年(1971年)に比べて2%強まで落ち込んでいたのが、このコロナ騒ぎで多分1%を割り込んでいるだろうと予想され、特に本手描き友禅のキモノの生産は悲惨な状況でしょう。
心配するのは来年辺り引退や廃業が大幅に増え、友禅の分業制の生産体制に齟齬を来すような事が起きないかと心配です。
今年は異常とは言え、本手描き友禅の生産体制が続くにはそれだけの需要が必要であることは何時も申し上げているとおりです。

かつては富裕層が高級なキモノを間違いなく買っておられましたし、それに応えられるようようつくりても勉強しましたが、今はそうとはいえないし、叙勲で参内するときでも平気で貸し衣装の色留で済ます時代ですから、そういう人達がパトロンとはなりえず、結局キモノを買って頂ける方々すべてがパトロンと言うことです。

ですから益々売り手の存在が重要視されるのですが、売り手が素人の様な状況ですし、
また肝心の作るモノもこの先熟練の職人の引退で、かつてのような作品が作れないということも間違いないわけですから、いわば劣化する文化の継承は問題があります。
そんなことを最近悩むのです

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