廃業、転業、引退?

カテゴリー:

ここのところこの業界の良い話が無く残念ですが仕方ありません。

実は過日京都の南座に恒例の顔見世興行に行ってきたのですが、今年は異常事態とは言え、キモノ姿もとても少なく、男のキモノ姿は私1人でしたし、かつての華やぎはなく、とびらも開けっ放しで、まさに今年を象徴する寒々しい顔見世でした。

今年キモノが売れていないという原因は新型コロナヴィールス騒ぎで、キモノを着て行く背景がほぼ消滅したことが大きいと思います。

キモノを着ることが好きでそれなりのキモノを買うことも辞さない方はたくさんおられますから、コロナ禍の経済情勢とも確かに関係はあるでしょうが、その気Mンを着て行きたいという場、背景が無いと買いたいという需要喚起にならず、そうした背景の復活が来年待たれれるところです。

しかし残念ながら今の政治では安心安全を担保するまでに相当時間を要すると思いますし、それまでに経済状態が一段と困窮し、現場を去るものが加速度的に増えて行くでしょう。
今年だけでも多くの売り手(例えばが特に近年キモノ好きが高じて販売に手を出した女性たち)が軒並みやめていますし、後継者のない零細な専門店もしかりです。

当然ですが売れていないと生産ができませんし、キモノも帯も現場は仕事がなく、職人さんの廃業が今後も続きそうで、すでに悉皆屋が職人の借りあいをせざるを得ないような状況に追い込まれています。


問題は来年の後半だと思いますが、需要がワクチン効果などで回復すれば良いですが、おもわしくなく感染者がまだ増えるようなら、もしかしたらキモノという平和産業の終焉を見ることになるかもしれませんが、先人にも何度もピンチがありましたが乗り越えて現在があるわけで、知恵を出して頑張ればまだまだ未来はあると信じて頑張りたいものです。

1つだけ言えるのは作り手を利用ばかりして敬意を払わない、あるいはとんでもないものを高く売りつけようとする業者に未来などありません。私の約50年の歴史の中ですべて倒産しました。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.taizou.jp/mt/mt-tb.cgi/1933

コメントする

月別 アーカイブ