コラムの最近のブログ記事

モノづくりの精神

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過日銀座のあるビルのイベントスペースで、輪島塗の若い作家の作品展をしてたので覗いたのですが、従来の輪島塗とは思えない、民芸的な、どちらかというと食器中心の作品でした。 輪島だと言わなければ、会津、山中、春慶、根来など、どこか民芸的な塗りの産地のものかと思うようなものばかりでした。 輪島塗も京蒔絵に匹敵する高度な技を有したものづくりで著名ですが、 ただ現実には美しい蒔絵の道具類が

秋の風

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過日の延焼火災に関しては色々とお見舞い頂きまことに有難うございます。 当初は大変でしたが、大分落ち着いて参りました。 とは言っても家は全損で、建て直しをすることになっておりまして、今まであった物は断捨離をしての搬出が続きます。 焼失、焼損、水濡れなどで、思い出の品も多く失いました。子供達を育て上げた家がなくなり、悔しく悲しいですが、今度は孫達が新しい家で育って行ってくれればと思

藝に遊ぶ

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FBにはすでに書きましたが、 家を整理していたら、「游於藝」と言う字の色紙がありました。これは論語の中にある言葉で、「志於道 拠於徳 依於仁 游於藝」の一節です。   述而第七の一節。 「孔子はおっしゃった。 正しい道を身につけるために志を持ち、 それによって得た徳を拠り所とし、仁という人間愛に寄り添い、 その上で豊かな教養の世界で心遊ばせる。 それが君子の姿である」 当時の藝

仕事の断捨離

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2日に火事があって、次の日から瓦礫処理やいわゆる断捨離行動の毎日です。 現在京都本社として使用している数寄屋の家に仮住まいをするためには、この家にある物をまずは断捨離しなければなりませんので、それがまず大変です。 燃えた家からのものを運び込むためにはそれ相応のスペースが要りますから、こうしたことをするのは当然とはいえ、酷暑の中熱中症に気をつけながらも、毎日作業をしております。

こんなことが起きるとは

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過日8月2日に、私の人生で最大の不幸が訪れました。 私の京都の自宅が隣家からの出火で延焼し、日本家屋の構造上不可欠な梁とそれに連なる柱が焼けて、修復不可能と建築屋にも言われてしまいました。 私は今仕事に使っているのは元来父が住んでいた数寄屋建築の建物ですが、そこのことではありません。その家から歩いて3分のところに私の自宅があったのです。 もらい火での被害はまさに災難で、法律的な

生地一つで

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当社は先代以来、慶長小袖をベースにした、桶染めによる絞り染めと縫箔の高級な技を駆 使した振り袖を製作して参りましたが、加工度が相当に重いので、生地も特注で、ある丹 後の織屋さんに頼んで直接織っていただいていたのですが、近年の消費減で、私共もかつ てほど振袖を製作できなくなってしまいました。 それでも残っていた生地を使い切ってしまったので、次に製織依頼をすると、最低ロット が30

新規客の獲得

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最近の呉服市場はいい話がありませんが、実はアパレル業界も大変だそうで、京都にもプリントをする会社が古くからありますが、相当に苦戦だそうです。 洋服の世界では2極分化が著しく、高級品はどちらかというと海外ブランドで、そうでなければユニクロを代表するようなファストファッションが当たり前となって来て、主にデパートの中に販売拠点を持つ国内アパレルメーカーは、その狭間で相当苦戦していると

残念ながら

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私は以前から、文化レベルと政治の話を書いておりますが、現在そういう意味で、日本国 の歴史の中で、政治力が過去最低の世界の恥さらしレベルであることは間違いの無いとこ ろで、総理以下、日本の文化も知らないような屑レベルの男が平気で大きな顔をしていて 税金をふんだくっています。当然ですが文化レベルなど最低に近く、田舎くささがぷんぷんしています。 こんな連中にいくら日本伝統文化の価値や

寂しい思い

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東京の業界の同世代の知人と久しぶりに会食をして、昔話などをしましたが、全国呉服青年 連合会という組織があって、私は京都のある青年会から、その組織に出向していたので、東 京だけでなく全国の小売や問屋の青年会の人たちとも交流がありました。 当時はキモノ業界もまだまだ隆盛で、その連合会は毎月京都で月始めに種々の情報交換や懇親を深めており、年に一度は各産地持ち回りで全国大会があり、それ

中国との交易

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1年ぶりに上海に来ております。 京都本社の(株)染の聚楽は先代以来安土桃山時代後期から江戸時代初期の絢爛豪華な衣装をベースにして、華麗な作品作りを手がけており、特に縫箔での表現では他の追随を許さないものと自負しております。 総刺繍のキモノも過去からずっと手がけておりました。 そんなおり、たまたま昭和49年に、機会があってあり中国の刺繍の技の視察に訪れて、その精緻な秀逸な技に出会
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