コラムの最近のブログ記事

キモノ振興とは何だろう

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きもの振興という言葉はずいぶん古くから使われています。 振興とは盛んになること、することという意味ですので、キモノ産業における振興というのは何のことかもう一度考えてみたいと思います。 キモノ業界には全日本きもの振興会という団体があります。昭和41年にはすでに発足していて44年には公益法人となっています。 この頃はキモノ業界はとても良い時代で、作れば売れる、仕入れれば売れるという

プロであることの意味

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私が東京にいる間に最近毎日にように新しいお客様が色々なところが来られます。 ほとんどの人の申されることは、どこに行ってもセンスの良い物がない、正しく知識を持った人がいないということです。 大体日本橋のM、Tデパートは行かれているようですが(後のデパートは論外です)、 曰く、センスが悪く、値段ばかり高く、知識不足で本当に信用が出来ないと、まあいつも同じようなことを言われ、泰三の作

出来ることはあるのにしていない

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14日から東京に出ております。 12月3日に新内節の会に出演するので、今月はこれからずっと東京です。 京都に戻っても、いつも同じように良いニュースもなく、ろくでもない話ばかりで気が滅入ります。 レンタルキモノの程度の低さも輪を掛けてきましたし、最近は中国人がペラペラの振袖を普通のキモノのように着ており、半幅帯に下駄というのには驚きました。 業者も節操がなく、何でも貸せば良いと言

知ったかぶり

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大義なき選挙が終わり、結局何も変らず下品な政治が続きそうですので教養無き連中のために、今後益々文化的な低級化、世界からのつまはじきが進みそうな気がします。 中国も北朝鮮も今や日本の事など歯牙にも掛けていませんし、両国が攻めてくるなど幻想の類いです。そんなことで国民をだまし憲法改悪を目論むろくでもない男どもに反吐が出そうな思いですが、金儲けのためにはしめしめと喜んでいる教養などか

モノづくりの精神

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過日銀座のあるビルのイベントスペースで、輪島塗の若い作家の作品展をしてたので覗いたのですが、従来の輪島塗とは思えない、民芸的な、どちらかというと食器中心の作品でした。 輪島だと言わなければ、会津、山中、春慶、根来など、どこか民芸的な塗りの産地のものかと思うようなものばかりでした。 輪島塗も京蒔絵に匹敵する高度な技を有したものづくりで著名ですが、 ただ現実には美しい蒔絵の道具類が

秋の風

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過日の延焼火災に関しては色々とお見舞い頂きまことに有難うございます。 当初は大変でしたが、大分落ち着いて参りました。 とは言っても家は全損で、建て直しをすることになっておりまして、今まであった物は断捨離をしての搬出が続きます。 焼失、焼損、水濡れなどで、思い出の品も多く失いました。子供達を育て上げた家がなくなり、悔しく悲しいですが、今度は孫達が新しい家で育って行ってくれればと思

藝に遊ぶ

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FBにはすでに書きましたが、 家を整理していたら、「游於藝」と言う字の色紙がありました。これは論語の中にある言葉で、「志於道 拠於徳 依於仁 游於藝」の一節です。   述而第七の一節。 「孔子はおっしゃった。 正しい道を身につけるために志を持ち、 それによって得た徳を拠り所とし、仁という人間愛に寄り添い、 その上で豊かな教養の世界で心遊ばせる。 それが君子の姿である」 当時の藝

仕事の断捨離

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2日に火事があって、次の日から瓦礫処理やいわゆる断捨離行動の毎日です。 現在京都本社として使用している数寄屋の家に仮住まいをするためには、この家にある物をまずは断捨離しなければなりませんので、それがまず大変です。 燃えた家からのものを運び込むためにはそれ相応のスペースが要りますから、こうしたことをするのは当然とはいえ、酷暑の中熱中症に気をつけながらも、毎日作業をしております。

こんなことが起きるとは

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過日8月2日に、私の人生で最大の不幸が訪れました。 私の京都の自宅が隣家からの出火で延焼し、日本家屋の構造上不可欠な梁とそれに連なる柱が焼けて、修復不可能と建築屋にも言われてしまいました。 私は今仕事に使っているのは元来父が住んでいた数寄屋建築の建物ですが、そこのことではありません。その家から歩いて3分のところに私の自宅があったのです。 もらい火での被害はまさに災難で、法律的な

生地一つで

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当社は先代以来、慶長小袖をベースにした、桶染めによる絞り染めと縫箔の高級な技を駆 使した振り袖を製作して参りましたが、加工度が相当に重いので、生地も特注で、ある丹 後の織屋さんに頼んで直接織っていただいていたのですが、近年の消費減で、私共もかつ てほど振袖を製作できなくなってしまいました。 それでも残っていた生地を使い切ってしまったので、次に製織依頼をすると、最低ロット が30
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