過日当社が仕事をお願いしていた湯熨斗屋さんから廃業のお知らせが届き、またかという思いです。 現在コロナ禍の影響で手描き友禅の生産がまるでゼロになったような感じで、仕事がすかすかで、これを機会に廃業しようという職人さんが出てきてもおかしくありません。 高齢でそこそこたくわえがあったり、土地を売って廃業する人もいて仕方ありません。後継者もなく多くの技が消えていくでしょう。 別にキモ
キモノ業界の話の最近のブログ記事
この間の成人式のレンタル比率が上がっているように、近年特にフォーマルのキモノ需要は殆ど貸し衣装が当り前となりつつあって高級なフォーマル物をお買い求めになる方はまさに爪の先ほどとなって来ました。ただゼロではなく確実に存在するのでそれなりの市場がないわけでもなく、私どももそれこそ今やニッチな市場でお仕事をさせて頂いております。 ただ何時も申し上げるとおりあまりに需要がしぼむと、供給
この間の日曜日に私がお稽古している新内節の演奏会が東京の神楽坂であり、無事終了したのですが、今回はこんな時期でもあり師匠や上調子の三味線のお弟子さんも来ていただくのに不安なことだったと思いますが、今のところ何でも無いようで安堵しております。 当日のことはフェースブックにアップしております。 この会をお客様や友人知人が見においでいただいたのですが、お客様は皆さん今までにお世話した
キモノは日本固有の文化であることはだれしも異存のないところです。 しかしコロナ騒ぎ以前にすでに全体の生産数量がインクジェットでの生産も含めて、最盛期、昭和46年(1971年)に比べて2%強まで落ち込んでいたのが、このコロナ騒ぎで多分1%を割り込んでいるだろうと予想され、特に本手描き友禅のキモノの生産は悲惨な状況でしょう。 心配するのは来年辺り引退や廃業が大幅に増え、友禅の分業制
随分前から、11月15日はきものの日ということにしようと言うことで 、七五三にご家族の方もキモノを着てくださいという運動をしている団体もあったのですが、肝心のこの日を決めた京都室町の大手問屋は何もしないので、いまいち全国的な広がりになっていません。 今年初めて廉価でのキモノの貸し出しなどが実施されたのですが、キモノを着て京都を歩きたいという願望は以前から観光客にも強くあるので、
昨年秋に消費税が上がってから、キモノ市場は一段と消費不況に陥っていたところに、今年の騒ぎで、とんでもない状態となって、秋口からやや回復の兆しもあるようですが、全体的に、とんでもない需要減で推移しています。 当然ながら新規生産に悪影響を与え、かつてない考えられないほどに超減産模様で、来年からの生産に暗い影を投げかけております。 手描き友禅の生産現場では維持化給付金で首のつながった
早いものでもうじきお盆休みに入ります。 例年10日から16日ですが、今年は8日が土曜日なので、普段より長いですが、8日から16日までお休みちょうだいします。 16日は五山の送り火で行く夏を惜しむと言うことなのですが、今年の送り火は火床が1カ所にまさに点だけという有様です。 もともとキモノ業界は今頃はまさに夏休みモードですが、今年は尋常な事態ではありません。不安とあきらめの中でお
第8回泰三の会は無事終了いたしました。 感染者急増のなかわざわざおいいただいた方々には心より御礼申しあげます。 もとよりそうですが、来場予約をさせて頂いておりますし、2日間でお相手できるお客様の数は知れていますからそんなに大きな商いにはなりませんが、あらかじめお聞きしていたお好みの物はそれなりに皆様ご満足頂けたようで嬉しく思っております。 本当によくおいで頂きありがとうございま
久し振りに開催の泰三の会はいよいよ明日からですが、感染者が急激に増えてきたと言うさなかでの開催で、心配して頂く声もありますが、私は基本的にやるべきことを遂行していれば感染の余地はないと考えており、当然体温測定、アルコール消毒、マスク着用はして頂きますし、我々もフェースガードを付けさせて頂きます。 東京都が自粛期間中に積極的に無症状感染者を探す努力をしていれば良かったのでしょうが
もう7月です。今年は色々な夏祭りや花火大会が中止となり、浴衣を着てそぞろ歩きに見物というような機会が激減して、浴衣業者は大苦戦しているとのことです。 これからキモノ業界は普段の年でも閑散期に入るわけですが一体どうなるのかまさに暗中模索の状態です。デパートも通常通り開きましたが、どうして良いか分からず、結局従来どおりの催事型販売を続けるようです。 それに呉服売り場を縮小しようとい