紬の話の最近のブログ記事

第15回

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今回、後いくつかの沖縄県の代表的な織物を紹介し、このシリーズを閉じたいと思います。 本場久米島紬 沖縄県には伝統産業品として指定されている紬が10種類ありこれもその一つです。詳しくは http://www.kougei.or.jp/crafts/0123/f0123.html をご参照ください。 久米島には、14世紀ごろ南方貿易で、インドをルーツとする織物技術が、中国からは

第14回

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今回は他の沖縄県の特徴ある紬について触れてみます。 読谷山花織(よみたんざんはなおり) 直線と曲線を巧みに組み合わせた独特のデザインのこの織物は、紋織りの一種ですが「浮織」とよばれる特殊な技法で織られています。一般的には紋織物は紋紙が指示をして、綜絖によって経糸が引き上げられ、緯糸が打ち込まれるのですが、この「浮織」は手綜絖とも呼ばれ、織機の綜絖の部分に手で引き上げられるよう

第13回

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沖縄県 一年以上にわたって書き続けて来ました紬紀行もいよいよ最終の沖縄県まで参りました。沖縄県には独特の織物がたくさん存在していますが、これは沖縄の歴史、場所などに関わるものだと思います。沖縄はご存知のように王朝がありましたので、独特の文化をもち、本土とは違った時の刻み方をしていました。王朝は滅ぼされましたが、現在までその風習文化が伝わっています。この沖縄の文化は、どうも南方か

第12回

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本場大島紬(その2) 大島紬は細かい絣で多様な文様を織り込むことが出来ますが、それは前回も申し上げた締機による絣作りのおかげです。この絣糸が多いほど細かい柄が織れるわけで、どれだけの絣糸が使われているかということを特別な言い方をしています。お聞きになったことがあるかもしれませんが、 マルキ という言い方です。(奄美のほうではコンマルキと言います。)普通大島紬の経糸は1240本で

第11回

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今回は絣の宝石とも呼ばれ、あらゆる織物の中でも最も有名なもののひとつである大島紬のことを2回にわたって記してみたいと思います。 鹿児島県本場大島紬(前編)鹿児島県で織られている大島紬は(一部宮崎県でも織られています)、現在奄美大島と、鹿児島市内の2ヶ所です。 もともとは奄美大島で織られていたものですが、島が戦後アメリカの占領軍の統治となり島民が、鹿児島に移住し、その地で再び大島

第10回

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今月からいよいよ九州に入ります。九州の織物では沖縄を別にすれば何と言っても鹿児島の大島紬が有名です。この伝統ある織物に関しては話せば長くなりますので、次月に譲り、今月は、九州本土に有る他の有名な織物二つをご紹介します。 福岡県久留米絣この織物は前月同様、綿絣です。昭和32年に重要無形文化財保持団体に指定されています。その条件は絣糸を手で括ること。純正の天然藍で染めること。投げ杼

第9回

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本題に入る前にちょっと余談ですが、「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、この言い方は実は江戸時代の西陣の業者が考えたキャッチフレーズだったそうです。東北地方をはじめ、各地の織物は最初の頃は、その地方の人たちの着るものとして消費されていたのですが、だんだん生産量が上がるにつれ、余剰のものをその地方以外のところへ販売することになりました。こ

第8回

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毎月少しずつの紹介で申し訳ありません。今月は岐阜県、静岡県、滋賀県、京都府の織物について書いてみます。 岐阜県郡上紬 その昔郡上八幡の里に落ち延びた平家の落ち武者たちが、野生の繭を使って、都の感覚で織り始めたのがその発祥といわれています。風土の持つ素朴さに大宮人の優雅さを兼ね備えたこの織物も江戸時代には急速に衰え、その後は農家の自家織として細々とその技術が伝えられていたに過ぎま

第7回

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今月は石川県、長野県を取り上げて見ます。 石川県牛首紬加賀の白山の麓、白峰村は幕末の頃まで牛首村と呼ばれていました。源平の頃、平治の乱に敗れた源氏の落人 大畠氏がこの地に逃れ居住し、その妻女たちが織り始め、地の人達に教えたのが、牛首紬の起こりだと伝えられています。 二匹の蚕からなる玉繭から糸を紡ぎ、草木染をして、高機で手織りをするという方法で伝承されてきましたが、つるっとした手

第6回

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今月は千葉県、東京都の紬をお話したいと思います。ここはあまり紬の生産とは関係がなさそうに思われますが、わずかながら生産されている特色ある織物があります。 千葉県唐桟織(とうざんおり)唐桟織は綿織物で、別名を桟留縞(さんとめしま)、または奥島とも言われています。桃山時代に東インドの東岸にあるサントメ、セント・トーマスからマカオを経て、オランダ船で長崎に運ばれたことから名づけられた
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