白生地の話の最近のブログ記事

白生地の話 第2回

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前回いわゆる 生糸 の話をさせていただきましたが、糸にはそのほかにも特徴あるものがあります。 玉糸 1個の繭は普通1匹の蚕で作られますが、時々2匹の蚕が入っているものがあります。この繭を 玉繭と呼ばれます。 玉繭から出来る糸は節が多くて節糸とも呼ばれています。 天産糸 ナラ、カシ、クヌギなどの葉を食べる野産繭からつくられる糸のことを天産糸と呼んでいます。繭の色が緑色をしており、

白生地の話 第1回

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今月からしばらく染めるための素材、我々の飯の種である白生地の話を続けてまいりたいと思います。 特集しておりました紬は糸を染めてから織りますから、先染めと称します。 方やこの白生地は生糸をそのまま織って、後に染めるので、後染めと我々は言っております。 この白生地を主に織っている産地は、京都府北端の丹後地方(出石、但馬も含める)、滋賀県長浜、新潟県五泉、石川県小松などです。 丹後で

第7回

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意匠無地 これは変り無地とは違い、表と裏がはっきりしています。緯糸に2種類の糸を使用します。まず地糸という糸が通されて、次に絵緯(えぬき)という諸撚りの糸(撚り数の違う糸を組み合わせて作った撚糸)が同じところに通されます。これは同じ経糸が二回引き上げられ、最初に地糸、次に絵緯が通されるのです。地糸より絵緯の方が太いので、地糸の上に絵緯が乗っかるように織られるため、糸が二階建ての

第6回

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今まで糸のこと、組織のこと、製造のことなどを書いてきましたが、今月から白生地の種類を解説してみます。「白生地の種類」一越縮緬(ひとこしちりめん)縮緬とは強撚糸の緯糸を使って織られる生地のことで、いわゆる「シボ」が立ちます。 撚糸には右撚りと左撚りがありますが、一越縮緬は緯糸に、右撚りと左撚りを交互に通して織られます。経糸に仮に番号をつけるとすると、まず奇数の番号の経糸が引き上げ

第5回

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精錬 白生地は織りあがった時点では、やや薄茶色でゴワゴワしています。これは蚕が糸を吐き出すときに糸の中心となる フィブロイン という部分をセルシン という膠質の蛋白質で守っているのです。これをそのまま織り上げたものを 生機 (きばた)と呼びます。また織っている間には油なども付きますので、これをアルカリ石鹸の入った湯でいわば洗濯して取り除きます。ただこのときセルシンをすべて取り除

第4回

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これも組織図を見ればお分かりのように、表は経糸が多く表れます。 以前は経糸に撚りのかかっていない平糸を、緯糸に撚り糸を使って織りました。 したがって表面に輝きと艶があったのです。ところが現在では一部の帯揚げ用のもの以外、経糸にもより糸を使うようになりました。 つまりあまり光る生地は最近好まれないのです。 組織としては経糸の一線上で見ると、緯糸は何本かずつに表れます。 この数によ

第3回

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回にわたって織るための糸の話をさせていただきましたが、近年本当に良い糸が少なくなってきましたので、私も近い将来をかなり危ぶんでおりますが、何とか国産の糸作りを守ろうと言う動きもありますので、心ある人で何とかその伝統を守っていかねばならないと思います。 さて糸が手配できるといよいよ織る工程に入るわけですが、その前に今回は白生地製作に使われている代表的な3大組織の話をして見たいと思
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