作品紹介

振袖

白地 道長取り檜扇に小花文様 (部分)

桶染め、刺繍、摺り箔を駆使した泰三ならではの振袖です。

白地に朱と黒で表現したコントラストのはっきりする印象的な作品です。

平安時代宮中で女性が使った扇は檜の板を連ねたもので、
紙の扇はそののちに生まれたものです。

当時の用途は面白いのです、扇ぐのではなく、
顔を隠すために使われたのです。

宮中の貴人が使用したということで、
従来から檜扇は吉祥文様として使われています。

詳しくは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AA%9C%E6%89%87#.E6.AD.B4.E5.8F.B2
をご参考ください。

絞り染縫い箔加工 波頭に小花文様 (部分)

大胆な波頭の模様の中に、絞り、縫い、金箔加工を駆使した豪華な逸品です。

すべての加工の最高の技の結集ですが、特に泰三の振袖は、
秀逸な桶染めの技術があってこそ生み出されるもので他の追随を許しません。

安土桃山、慶長のころの小袖よりも優れたものをと思って続けてまいりましたが、
職人さんの高齢化とあいまってこれほどの逸品の生産は
いつまで続けられるかと思い努力しております。

これほどの逸品は今や高橋泰三の物のみと言っても差し支えありません。
文化の低級化は、文化そのものの崩壊ですが、
致し方ないかもしれないという残念な思いをしております。

ただキモノ業界におけるものづくりの低級化は心無い、
勉強不足の業者自らが招いていることで嘆かわしいにもほどがあるという思いです。

打掛 本金金通し地飛鶴文様金駒刺繍銀彩加工 (部分)

川島織物さんに特注で、
本金糸の金通しという組織の丸帯を2本織ってもらって、
その上に、最高のレベルの職人さんで、
金の鶴を金駒刺繍で、銀の鶴を銀駒刺繍と銀彩加工で
表現したものです。

これほどの上品で豪華な打掛は世界に二つありません。

実は娘の婚礼のために以前に作っておいたものですが、
今では多分もう作れないだろうと思います。

最高級の物ほど作れなくなるという現実は悲しいですが、
だんだんそうなりつつあるということは否めません。

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